日本語教師の小部屋

水垢ベットリの「良心の鏡」???

早朝にブログを見ると、もう既にどなたかがお訪ねくださっており、ただただ感謝です‥。
昨日、たまたま日本の幼児さんを対象とした英語の学校で教師をしているカナダ人の教師と話す機会がありました。
昨今は父兄の要求が激しくて、毎日そうした要求に応じているとひどく疲れる、そして、ワーキングプアの自分が惨めになる。
とても落ちぶれたように感じているこの頃、家族のいるカナダに戻ろうと思うと言っていました。
Low incomeどこかで聞いたような‥?そうです‥この語学教育業界のことですね‥。

さて、養成講座では自分の専門科目を講義しております。
420時間が終了したら、トコロテン式に受講生様を送り出して、オ・ワ・リというような無責任なことはしていません。
卒業された後のアフターサービスのようなことは心掛けています。
いろいろなお悩みをお聞きし、ご一緒に憤慨したり、落ち込んだり‥。

最近、ひど~いお話を伺いました。
元受講生C様は某教育機関で働いておられるのですが、次年度の授業計画調査シートの提出時期に、常勤専任から、「4、5時限は学生が嫌がるから、1、2時限に希望のコマを入れてください。」と言われたのだそうです。
それで、疑うことを知らないCさんは、今年授業が入っていた3、4時限から、1、2時限に調整して(兼任講師の場合コマの移動は大変な作業です!)次年度の準備をしていたとのこと。
それが、なんと、突然、「学生は4、5時限を希望しているので、残念ですが次年度はありません。」と。

まず驚いたのは、この常勤専任は、自身の言った言葉の責任を取らなかったということです。
授業を入れる時限の指定をしておきながら、後で自らそれを反故にした?!
理想を追求すべき教育の世界で、こんな騙し討ちのようなことが起きていて、まかり通っているとは!
この常勤専任は、自分が考えた通りに相手が落とし穴に落ちたので、内心ほくそ笑んでいることでしょう。
非常勤講師って、ただの歯車‥、人間扱いをされていない?!これが現実です‥。

常勤専任は、自分の昇進と引き換えに、首をきる側に回ったのでしょうか?
私は気がと~っても小さいので、自分のキャリアや学歴・業績に見合わない高い地位を仮にいただけるとしても、ひと様から、一生恨まれるようなことは、絶対にできません。
したくもありません~。

この世の中には、山〇証券が倒産した際、失職する部下を思って男泣きしたことで有名なあの方とは真逆のタイプの人間がいるんですね。
男泣きをして部下の将来を慮った御人がいたかと思えば、非常勤講師に対する大量解雇の大鉈を振るって裁判一歩手間まで行って、最終は和解、またあるケースでは同じようことを非常勤講師にやって、ほどなくしてお亡くなりになった人もいましたが‥.

幽霊、お化けなんてのは怖くない、怖いのは人間の心だとよく父が言っていたことと改めて思い出しました。
自分の心根、決断は果たして正しいのか?己を、「ピカピカに磨いた良心の鏡」に映してよ~く見てみましょ!

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「奴隷」じゃなく自分のために働きましょ!

皆様、ご無沙汰しております!
1ケ月ぶりのブログです。
またまたまた、何やらあったのでは?とご心配いただき、申し訳ありませんでした。
ブログを書くことに飽きたわけでも、「過労」で擦り切れたわけでもありません‥。

教室の、学生が持ってきているマイボトルの飲み口から、お茶の湯気が立ち上っているのを見て、涼しくなったのだと気づくこの頃です。
いかがお過ごしでしょうか?

電通社員の「過労死」のニュースが世界を駆け巡ったことはご存知だと思います。
イギリス人の知人は、「フン!日本の『奴隷的』な労働環境は相変わらずなのね!」と。
欧羅巴では、就活の面談でも、渡される書面にも、労働時間は何時から何時までと明記されているとか。

私が初めて働いた大学では、かれこれ20年以上も前のことになりますが、1時間の給与金額については、面接では一言もなし。
面談では給与については聞いてはいけないと同僚から言われていたので、聞きませんでしたが、その後も知らされず、金額がやっとわかったのは、給与が銀行の口座に振り込まれた3ケ月後のことでした。

海外では、仮に非常勤講師であっても、労働条件に関することは書面に明記されています。
マルチリンガル地域(多言語環境)では、たとえばですが、英語、北京語、その地域の方言を含めた複数言語で書かれた分厚い書類が郵送されてきて、その1ページから最後の30ページまで内容をじっくりしっかり確認し、サインをしてから就労スタートとなります。
日本は、何事につけ察する文化だからか、本来ならきちんと明文化されなければならないことが、曖昧な状態のままになっていることが少なくないですね。

教師であれば、常勤講師の場合なら、仕事の開始時間、終了時間、担当するクラス数、コーディネイトするクラス数、給与などが募集の段階で提示されていないとおかしいです。
ですが、卒業された受講生様のお話によると、こういったミニマムな条件さえ伝えられていないケースがあるとか‥。
非常勤講師に至っては、言わずもがな‥です。

日本語教師の場合、日本語教育を通じて世界に貢献!などというフレーズに心を熱くして、想定外の時間外労働に身をすり減らして、擦り切れて、病に倒れる一歩手前で踏みとどまって、辞めてしまった(英断です!)という人も、保育士さんじゃありませんが、おられます。
‟家族より仕事が大事″なんていうのは、高度成長期の団塊の世代で終わりにしましょ!
「過労死」のリストに載らないよう、ご自身をいたわって上でお仕事をされてください~。

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気がつけば「プランA」から「プランX」へ!!

またまたまたご無沙汰しております。またブログが更新されていないので、何かあったんじゃ?!と心配してメールをいただいたので、近況報告を少し‥。
と書きつつも、関心はアメリカの大統領選です。

クリントンさんも、トランプさんも、最も人気がない候補者、という点では同じですね。
1週間ほど前に、ニューヨーク時代によく行ったブルックリンに住んでいる知人とスカイプで話しました。
ニューヨークはダウンタウンとハーレムに黒人が集中しています。
当時、間違って急行に乗車してしまい、途中下車できず、アットいう間にハーレムの駅に!
ホームに降りると、黒人以外は私だけで、皆ジットリとした目つきで私を凝視。
私は衆目の目線を浴びていた15分間、身体中に汗が吹き出し、次の電車が来るのを祈るような気持で待っていました。
ブルックリンもそんな街で、マクドナルドに入る前に、友人から鞄は膝の上に置くこと、気を抜かないこと、トイレには行かないこと、と注意を受け、食べたハンバーガーの味を全く覚えていないほど緊張したことを覚えています。

そんな街ブルックリンで生まれ、育った彼は、「この町の人間はクリントンには投票しないよ。クリントンは信頼のおけない人物だからね。機密性が低いメールサーバーを私的に使ってこの国を危ない状況に陥れたんだよ。そんな人間は大統領になる資格はないだろ?だから、皆トランプに入れるよ。」と。

クリントンさんは68歳、健康問題が懸念されていますが‥。
トランプさんは70歳。
大統領という激務に耐えうると考えて立候補しているのですから、すごい体力と気力です。

ニューヨークにいた時、晩御飯の時間になると、足腰がおぼつかない、口が梅干しを食べた時みたいな皺だらけの高齢者たちがダイナー(レストラン)に入ってきて、お皿からはみださんばかりのサイズのステーキをペロリと完食していましたっけ。
ニューヨークでビジネスをやっている日本人たちがよく、「あいつらの体力にはかなわない。やるとなったら、二晩だろうと三晩だろうと不眠不休でプロジェクトを完遂するからね。米と魚と味噌のDNAじゃ、小麦と肉のDNAにゃ勝てないよ!」と言っていました。

非常勤の日本語教師はどうでしょうか?
安い時給でコツコツと、時間外に擦り切れるほど働いて(どうでもいいことに完璧さを求める人も‥)、気が付けば首?肩たたき?の年齢にきた時点で、体力は残っているのでしょうか?
これは個人差がありますね。
更年期時代のアラフィフあたりから身体のいろいろな所が怪しくなり、気がつけば、立ち仕事の宿命ですが、腰痛、骨折、骨粗鬆症‥。
他の教科を教えている先生方と違って、この業界には太った人はあまり見かけませんが‥。
教師はボケないというのは大嘘で、私の周りにも、教室の階をいつもうろ覚えだったり、学生への伝達事項を忘れてしまったり、自分が実施する期末試験の試験問題にたくさんのミスがあったり、後はご想像にお任せします‥。

昔中国語を台湾人の先生に教えてもらっていたことがあります。
お亡くなりになる2日前にもいつものように教壇に立っておられました。
頭はしっかりしていらっしゃいましたが、滑舌などいろいろ大変そうでした。
この時、キャリアには幕引きの時期があるのだと感じました。

私は退職したら、中国にボランティアで日本語を教えにいくつもりでしたが、現地の正直な中国人の学生から「中国の日本語教師はおじいさんばかり‥。老人はもういいかな~。若い日本人の先生たちから会話を教えてもらいたい。」と本音を言われ、「プランA」はなくなりました。
今は、「プランX」を検討中です~。

老年‥、遠い遠い先のことかと思っていましたが、時はアット言う間に過ぎていきます。
若人の皆様も、数十年先のご自身を考える想像力を持って、老いた日本語教師にいたわりの気持ちをもってくださいね~。

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「ワンコイン」格安の悲劇?!

またまたブログをアップしないままに2週間ほど過ぎてしまい、なんと!明日は8月最後の日です!
ブログが更新されていないので、自宅で倒れているんじゃないかと心配して、メールをくださった方もおられました。
ご心配をおかけしました‥。

また元受講生様のブラック体験のお話になりますが‥。
昨今は、採用面接で筆記試験も、模擬授業もやらない日本語学校が増えているようです。
日本語教師能力試験に合格していなくても、420時間の養成講座さえ出ていれば日本語学校の常勤専任になれる時代の到来でしょうか?
もちろんそういった所はいわゆる老舗ではなく、知名度も低い所ですが‥。
問題は、某日本語学校から契約についてきちんとした説明がなく、元受講生様が質問をすると、トップが上から目線で「信用できないなら、来なくていいよ!」と言ったとか‥。
ブラックですな~。

昨年当たりから、留学生が怒涛のように押し寄せています。
留学生も増えていますが、日本語教師も増えています。
養成講座で教えていますから、受講生様がコンスタントに集まってくださるのは本当に嬉しいことです。
ですが、学期ごとに送り出す受講生様の数はかなりの数に上ります。
同業他社を卒業する方々も入れれば、毎年日本全国津々浦々に日本語教師が出ていくことになり、このままいけば、いつかは恐怖の飽和状態になるのではないかと‥‥。
懸念しているのは、ただでさえ安い日本語教師の賃金が、本当の格安になったら‥ということです。

学生数は増えていますが、日本語学校の過当競争は激しいものがあるようです。
いわゆる価格競争・破壊が起きたら?いや、もう起きているって?

シダ○○スが倒産しましたが、価格競争の結果でしょうか?
保育の現場でも、驚くような価格破壊が起きています。
24時間受け入れ可能は、コンビニも同様ですから、驚きません。
駅近という条件も、マーケットリサーチをしてオープンしているはずでから、当然ですね。
少人数制は、大学における語学教育のウリ言葉なので、これもこんなものかと‥。
ですが、1時間‟ワンコイン″というのはどうでしょうか?

こんなに低い賃金では過重労働でもしない限り、生活はたちいきません。
低賃金、そして過重労働のしわ寄せは、サービスのクオリティの低下です。
低賃金の現場で何が起こるかと言うと、働いている人たちのメンタルな問題です。
こんな安い賃金では、お仕事にプライドを持てと言われても持てませんね。

大量に学生を入れて、低クオリティの教育を行って、利益を上げる。
もしこうなったら、もう教育とは言えませんね。

日本語教師の場合、教壇に立って教えている時間以外に費やす時間は、厖大です。
ですから、‟ワンコイン″と言えば驚きますが、賃金を実労働時間で割れば、‟ワンコイン″以下で、最低賃金をはるかに下回っています。

そう、対岸の火事ではないと思います‥。
低クオリティ、大量生産方式によって生み出される留学生教育の行きつく先は?考えたくもありません‥。
実態は、夏の心霊番組より怖いですよ~。

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「知」引き続き注意



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「社畜」には夏休みなんか必要ないって?!

皆さん酷暑ですが、省エネはされていますか?
私はエアコンは苦手なのですが、今年は流石にエアコンなしで仕事をするのは厳しいので、窓を少し開けたままでエアコンを微風モードでつけています。
出窓の網戸には絶滅危惧種のミンミン蝉がへばりついて、腹の底からおもいきっり声を絞り出して鳴いています。
1週間に1度ブログをアップしてきましたが、訳あって少しお休みをいただいていました。
当たり前ですが、気づくとランクが!!‥‥。
それでも、お訪ねくださっている方々がおられ、感謝、感謝です‥。

さて、毎回養成講座で新たに受講生様をお迎えするたびに、一度は聞かれる質問があります‥。
それは、「この仕事を辞めたいと思ったことはありますか?」です。
たぶん常勤専任で同じ場所にず~といたとしたら、そんなこともあったかもしれませんが、
非常勤講師はある意味根無し草なので、嫌ならオサラバできて、
辞めたいけど辞められないなんてジレンマはあまり感じたことがありません。
ですが、ものには限度というものがあるので、皆様も「これはブラックだ」とお感じになったら、ご自身の勘を信じて他をあたられたらいかがでしょうか?

卒業していかれた元受講生様方からいろいろなお話を伺います。
時折、ブラックな話が出て、「この業界もブラックなんだな~」と思うことが多いです。
たとえば、面接に行ったら、「とにかく人が足りないから明日にでも来てくれ」、「共有教材はないから適当に作ってください」とか言われ、ブラックそうなので辞めたというお話も‥。

最近日本語のレッスンで、台湾から来た留学生さんが、「日本人というと『過労死』『社畜』というイメージがあります」と言っていました。

確かに、香港で日本語を教えていたとき、事務方や学生が、「日本語学科以外の学科は夕方5時にでもなると皆一斉に帰宅してしまうので、オフィスも研究室も真っ暗。静まり返っています。ところが、日本語学科だけは、8時になっても、9時になっても皓皓と蛍光灯がついていて、朝は7時に行くとまだ蛍光灯がついている!いったいいつ家に帰っているのか?皆独身で家族がいないんじゃない?と皆で噂しあっています。あれを見ていても、日本人は本当にくそ真面目なんだと実感します。」と言っていましたっけ。
かくいう私も、「社畜」にはなり下がりたくなかったのですが、ネイティブしかできないことがあって頼りにされて??いたので、朝は7時に研究室に入り、晩御飯を食堂で食べた後、また研究室に戻り、ふつうに夜9時までは自分の研究室にいました。
試験関係はなぜか週末にあったので、週末はなしで、そのまま翌週が始まるなんてこともザラでした。
日本から研究会で発表してくださる先生でも来られると、自腹で接待、食事に、カラオケ、帰宅は深夜を回り、最後の最後までお付き合いをさせていただき、2、3時間の仮眠で職場に行くこともしばしばでした。
夏休みも似たり寄ったりのハードスケジュール!!

他の学部の先生方は、夏休みの初日から最終日までどこで何をしているのやら、さっぱり‥いわゆる雲隠れです。
夏休み中は連絡が全く取れないなんてことはふつうでした。

日本語の場合は、仕事は終わっていても、非常勤講師であっても、いつまでも常勤からメールが来て、仕事納めはいつになるのかわからないうちに、また新学期が始まってしまう所もあるとか‥。

香港では、労働基準法に実効性があるので、非常勤講師は教壇に立つ以外は仕事をさせられません。
なので、時間外、ましてや出講日以外の日まで、非常勤講師に仕事のために出勤させて教材を作らせたり、毎週コースのための無給の話合いをさせたりしたら、訴えられます。
そうした違法行為が起きないように、非常勤講師のための講師控室はそもそもありませんでした。

「社畜」になっても保障・保証は全くありません‥。
非常勤講師の皆様、ご自身のお身体とご家族を大切にしましょ!

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プロフィール

Author:mandarin826
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日本語教育、日本語教師養成教育に従事し、日本語教育関連の書籍を執筆しています。現在は初級~上級日本語、スキル別日本語の他に、ビジネス日本語、文章・口頭表現、翻訳などを教授しています。欧米、中国を中心とした海外日本語教育に従事してきた経験を活かし、日本国内だけでなく、海外で日本語を教えたいとお考えの方々と役立つ情報をシェアしていきたいと思います。

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