日本語教師の小部屋

気がつけば「プランA」から「プランX」へ!!

またまたまたご無沙汰しております。またブログが更新されていないので、何かあったんじゃ?!と心配してメールをいただいたので、近況報告を少し‥。
と書きつつも、関心はアメリカの大統領選です。

クリントンさんも、トランプさんも、最も人気がない候補者、という点では同じですね。
1週間ほど前に、ニューヨーク時代によく行ったブルックリンに住んでいる知人とスカイプで話しました。
ニューヨークはダウンタウンとハーレムに黒人が集中しています。
当時、間違って急行に乗車してしまい、途中下車できず、アットいう間にハーレムの駅に!
ホームに降りると、黒人以外は私だけで、皆ジットリとした目つきで私を凝視。
私は衆目の目線を浴びていた15分間、身体中に汗が吹き出し、次の電車が来るのを祈るような気持で待っていました。
ブルックリンもそんな街で、マクドナルドに入る前に、友人から鞄は膝の上に置くこと、気を抜かないこと、トイレには行かないこと、と注意を受け、食べたハンバーガーの味を全く覚えていないほど緊張したことを覚えています。

そんな街ブルックリンで生まれ、育った彼は、「この町の人間はクリントンには投票しないよ。クリントンは信頼のおけない人物だからね。機密性が低いメールサーバーを私的に使ってこの国を危ない状況に陥れたんだよ。そんな人間は大統領になる資格はないだろ?だから、皆トランプに入れるよ。」と。

クリントンさんは68歳、健康問題が懸念されていますが‥。
トランプさんは70歳。
大統領という激務に耐えうると考えて立候補しているのですから、すごい体力と気力です。

ニューヨークにいた時、晩御飯の時間になると、足腰がおぼつかない、口が梅干しを食べた時みたいな皺だらけの高齢者たちがダイナー(レストラン)に入ってきて、お皿からはみださんばかりのサイズのステーキをペロリと完食していましたっけ。
ニューヨークでビジネスをやっている日本人たちがよく、「あいつらの体力にはかなわない。やるとなったら、二晩だろうと三晩だろうと不眠不休でプロジェクトを完遂するからね。米と魚と味噌のDNAじゃ、小麦と肉のDNAにゃ勝てないよ!」と言っていました。

非常勤の日本語教師はどうでしょうか?
安い時給でコツコツと、時間外に擦り切れるほど働いて(どうでもいいことに完璧さを求める人も‥)、気が付けば首?肩たたき?の年齢にきた時点で、体力は残っているのでしょうか?
これは個人差がありますね。
更年期時代のアラフィフあたりから身体のいろいろな所が怪しくなり、気がつけば、立ち仕事の宿命ですが、腰痛、骨折、骨粗鬆症‥。
他の教科を教えている先生方と違って、この業界には太った人はあまり見かけませんが‥。
教師はボケないというのは大嘘で、私の周りにも、教室の階をいつもうろ覚えだったり、学生への伝達事項を忘れてしまったり、自分が実施する期末試験の試験問題にたくさんのミスがあったり、後はご想像にお任せします‥。

昔中国語を台湾人の先生に教えてもらっていたことがあります。
お亡くなりになる2日前にもいつものように教壇に立っておられました。
頭はしっかりしていらっしゃいましたが、滑舌などいろいろ大変そうでした。
この時、キャリアには幕引きの時期があるのだと感じました。

私は退職したら、中国にボランティアで日本語を教えにいくつもりでしたが、現地の正直な中国人の学生から「中国の日本語教師はおじいさんばかり‥。老人はもういいかな~。若い日本人の先生たちから会話を教えてもらいたい。」と本音を言われ、「プランA」はなくなりました。
今は、「プランX」を検討中です~。

老年‥、遠い遠い先のことかと思っていましたが、時はアット言う間に過ぎていきます。
若人の皆様も、数十年先のご自身を考える想像力を持って、老いた日本語教師にいたわりの気持ちをもってくださいね~。

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「ワンコイン」格安の悲劇?!

またまたブログをアップしないままに2週間ほど過ぎてしまい、なんと!明日は8月最後の日です!
ブログが更新されていないので、自宅で倒れているんじゃないかと心配して、メールをくださった方もおられました。
ご心配をおかけしました‥。

また元受講生様のブラック体験のお話になりますが‥。
昨今は、採用面接で筆記試験も、模擬授業もやらない日本語学校が増えているようです。
日本語教師能力試験に合格していなくても、420時間の養成講座さえ出ていれば日本語学校の常勤専任になれる時代の到来でしょうか?
もちろんそういった所はいわゆる老舗ではなく、知名度も低い所ですが‥。
問題は、某日本語学校から契約についてきちんとした説明がなく、元受講生様が質問をすると、トップが上から目線で「信用できないなら、来なくていいよ!」と言ったとか‥。
ブラックですな~。

昨年当たりから、留学生が怒涛のように押し寄せています。
留学生も増えていますが、日本語教師も増えています。
養成講座で教えていますから、受講生様がコンスタントに集まってくださるのは本当に嬉しいことです。
ですが、学期ごとに送り出す受講生様の数はかなりの数に上ります。
同業他社を卒業する方々も入れれば、毎年日本全国津々浦々に日本語教師が出ていくことになり、このままいけば、いつかは恐怖の飽和状態になるのではないかと‥‥。
懸念しているのは、ただでさえ安い日本語教師の賃金が、本当の格安になったら‥ということです。

学生数は増えていますが、日本語学校の過当競争は激しいものがあるようです。
いわゆる価格競争・破壊が起きたら?いや、もう起きているって?

シダ○○スが倒産しましたが、価格競争の結果でしょうか?
保育の現場でも、驚くような価格破壊が起きています。
24時間受け入れ可能は、コンビニも同様ですから、驚きません。
駅近という条件も、マーケットリサーチをしてオープンしているはずでから、当然ですね。
少人数制は、大学における語学教育のウリ言葉なので、これもこんなものかと‥。
ですが、1時間‟ワンコイン″というのはどうでしょうか?

こんなに低い賃金では過重労働でもしない限り、生活はたちいきません。
低賃金、そして過重労働のしわ寄せは、サービスのクオリティの低下です。
低賃金の現場で何が起こるかと言うと、働いている人たちのメンタルな問題です。
こんな安い賃金では、お仕事にプライドを持てと言われても持てませんね。

大量に学生を入れて、低クオリティの教育を行って、利益を上げる。
もしこうなったら、もう教育とは言えませんね。

日本語教師の場合、教壇に立って教えている時間以外に費やす時間は、厖大です。
ですから、‟ワンコイン″と言えば驚きますが、賃金を実労働時間で割れば、‟ワンコイン″以下で、最低賃金をはるかに下回っています。

そう、対岸の火事ではないと思います‥。
低クオリティ、大量生産方式によって生み出される留学生教育の行きつく先は?考えたくもありません‥。
実態は、夏の心霊番組より怖いですよ~。

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「社畜」には夏休みなんか必要ないって?!

皆さん酷暑ですが、省エネはされていますか?
私はエアコンは苦手なのですが、今年は流石にエアコンなしで仕事をするのは厳しいので、窓を少し開けたままでエアコンを微風モードでつけています。
出窓の網戸には絶滅危惧種のミンミン蝉がへばりついて、腹の底からおもいきっり声を絞り出して鳴いています。
1週間に1度ブログをアップしてきましたが、訳あって少しお休みをいただいていました。
当たり前ですが、気づくとランクが!!‥‥。
それでも、お訪ねくださっている方々がおられ、感謝、感謝です‥。

さて、毎回養成講座で新たに受講生様をお迎えするたびに、一度は聞かれる質問があります‥。
それは、「この仕事を辞めたいと思ったことはありますか?」です。
たぶん常勤専任で同じ場所にず~といたとしたら、そんなこともあったかもしれませんが、
非常勤講師はある意味根無し草なので、嫌ならオサラバできて、
辞めたいけど辞められないなんてジレンマはあまり感じたことがありません。
ですが、ものには限度というものがあるので、皆様も「これはブラックだ」とお感じになったら、ご自身の勘を信じて他をあたられたらいかがでしょうか?

卒業していかれた元受講生様方からいろいろなお話を伺います。
時折、ブラックな話が出て、「この業界もブラックなんだな~」と思うことが多いです。
たとえば、面接に行ったら、「とにかく人が足りないから明日にでも来てくれ」、「共有教材はないから適当に作ってください」とか言われ、ブラックそうなので辞めたというお話も‥。

最近日本語のレッスンで、台湾から来た留学生さんが、「日本人というと『過労死』『社畜』というイメージがあります」と言っていました。

確かに、香港で日本語を教えていたとき、事務方や学生が、「日本語学科以外の学科は夕方5時にでもなると皆一斉に帰宅してしまうので、オフィスも研究室も真っ暗。静まり返っています。ところが、日本語学科だけは、8時になっても、9時になっても皓皓と蛍光灯がついていて、朝は7時に行くとまだ蛍光灯がついている!いったいいつ家に帰っているのか?皆独身で家族がいないんじゃない?と皆で噂しあっています。あれを見ていても、日本人は本当にくそ真面目なんだと実感します。」と言っていましたっけ。
かくいう私も、「社畜」にはなり下がりたくなかったのですが、ネイティブしかできないことがあって頼りにされて??いたので、朝は7時に研究室に入り、晩御飯を食堂で食べた後、また研究室に戻り、ふつうに夜9時までは自分の研究室にいました。
試験関係はなぜか週末にあったので、週末はなしで、そのまま翌週が始まるなんてこともザラでした。
日本から研究会で発表してくださる先生でも来られると、自腹で接待、食事に、カラオケ、帰宅は深夜を回り、最後の最後までお付き合いをさせていただき、2、3時間の仮眠で職場に行くこともしばしばでした。
夏休みも似たり寄ったりのハードスケジュール!!

他の学部の先生方は、夏休みの初日から最終日までどこで何をしているのやら、さっぱり‥いわゆる雲隠れです。
夏休み中は連絡が全く取れないなんてことはふつうでした。

日本語の場合は、仕事は終わっていても、非常勤講師であっても、いつまでも常勤からメールが来て、仕事納めはいつになるのかわからないうちに、また新学期が始まってしまう所もあるとか‥。

香港では、労働基準法に実効性があるので、非常勤講師は教壇に立つ以外は仕事をさせられません。
なので、時間外、ましてや出講日以外の日まで、非常勤講師に仕事のために出勤させて教材を作らせたり、毎週コースのための無給の話合いをさせたりしたら、訴えられます。
そうした違法行為が起きないように、非常勤講師のための講師控室はそもそもありませんでした。

「社畜」になっても保障・保証は全くありません‥。
非常勤講師の皆様、ご自身のお身体とご家族を大切にしましょ!

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「本当ですか?」「確かに‥」は鬼門ですよ~


子どもの頃、お盆に本家のお墓に行くと、決まって蚊の集中攻撃を受けて、ボコボコになるのは私でした。
養成講座で講義をしている時も、1クラス30人近く受講生様がおられるにもかかわらず、食われるのは私だけ。
親切な方が蚊よけスプレーを教壇の下に吹き付けてくださった日から蚊に食われなくなったので、決して気のせいなどではなく、確かに蚊はいたのだと思いました。
他界した祖母がよく、「蚊が素通りするようになったら、あの世からお招きがある」と言っていましたっけ‥。
お盆が近くなると、その言葉を思い出します。

さて、言葉についてですが、寿命が長~いものがあるかと思えば、すぐに消えてしまうものもありますね。
流行語に至っては、生まれては消えの繰り返しで、特に若者言葉の新陳代謝の激しさにはすごいものがあります。
いつもついている「相槌」も、気づいたら、流行を追っていたなんてことがあります。

ある外国語を教えておられる中高年の語学教師が、ある日、ため息をつきながら、こうおっしゃいました。
「昔は、こちらが講義で話しているとき、学生の「相槌」は『そうですね。』とか、『はい』だったものですよ。ところが、最近は、『そうなんですか?!』、続けて、『確かに』『なるほど』ですよ。年下の、しかも学生から、こちらが専門を話しているのに対して、『そうなんですか?!』と言われると、疑いをさしはさまれているようで気分が悪いですよ。挙句の果てに、年下の学生が、年配の私のような教師に対して『確かに~』『なるほど~』ですよ。どちらが教師かわかりゃしない。こんな「相槌」を打たれると、馬鹿にされているような気がしますよ。」

その話を伺っていた私は、「そうなんですか?!」と愚かにも同じ「相槌」を打ち、
その先生のお気持ちに対して「確かに~」と、ヘマの上塗りのように「相槌」を打ってしまいました。

そこで初めて私自身も、「そうですね」の「相槌」の代わりに、無意識に「本当?」「そうなんですか~」を連発していることに気づきました。
「確かに‥」も口癖のように言っていました。
そう言われてみれば、私の周囲の人たちも、さかんに「本当~?」「確かに‥」を連発しています。
この「相槌」は、もう流行語の一種となっているとしか思えません‥。
(「確かに~」と相槌を打ちたくなりませんか?笑)

今後は、年上の方とお話をするときには、「確かに」「なるほど」などの「相槌」使用は気をつけましょ!と強く思いました。

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テロかと思った「オー、マイ、ガッド!」

兼任講師の身の上ですから、この時期は授業やら採点やらで飛び回っています。
過労というか疲労というかピークです!
養成講座の受講生様の中には420時間コースの授業を受けながら、お仕事をされている方ももちろんいらっしゃいます。
ビジネスパーソン、OLの方々は土曜日などの週末のコースを受講されています。
が、中には平日日中は養成講座で学ばれ、夜はバイトなので、「今日は爆睡してしまうかもしれませんが、爆睡したらすみません‥」と事前に律儀にことわって出席される方も‥。
伴に大変な日々です。

毎年夏と冬の直前に半期・1年のコースが終了し、大量の留学生を送り出します。
同じように接しているつもりでも、教師も人間ですから、特に別れが悲しいと感じる学生さんがいます。
今年は不思議な年で、例年よりその思いが強く、自分がそう感じると、学生さんもそう思うようで、授業最後の日は何やらとても感動的でした。
送別会に出られないと言うと、涙ぐむ学生がいたり、手作りのキーホルダーやストラップを手渡してくれたり、1年も前に教えた学生がチョコット・ギフトを届けにきてくれたり、学生さんたちからたくさんの手紙やカードをもらいました。
それらは今仕事机の上にコンモリ置いてあります。
「そんなふうに山積みにしていないで、夏休みに入ったら、ボードにでも貼り付けたら?」と子どもに言われました。

そんな感動的な日の前後に、びっくりするような出来事が起こりました。
授業のベルが鳴ってからかなり時間がたったころ、カツカツと廊下を歩く足音。
ずいぶん遅刻したもんだと思いつつ、板書していると、隣の教室のドアを閉める音。
その音が消えるや否や、男子学生のものすごい雄叫びが聞こえてきました。
ワー、ワオー、ガーという腹の底から出している怒りのこもった叫び声でした。
叫び声は日本語に聞こえなかったので、とうとうこんな所にもテロリストか?!と‥。
アメリカ、ヨーロッパから来た留学生は顔が引きつり、「オー、マイ、ガッド!!」。
そして、感心なことに、次に、「怖い~!何~!」と日本語で。
(映画ではよく聞くものの、教室で欧米系の学生全員がこのフレーズを言ったのは初めて聞きました)
私もエライコチャ!と思い、教師として責任があるので、立ち上がったまま氷ついている学生たちを落ち着かせた後、ドアをそっと音を立てないようにして開け廊下に出て、忍び足で隣の教室のドアのガラスから教室の中を除きました。
すると、男子学生が教師に向かって叫ぶというか吠えていました。
これは大変なことになったと思い、教室に脱兎のごとく戻ってから、学生に荷物をまとめさせて、玄関ロビーの下の階に移動させました。
女子学生は震えあがって顔色が悪く、私も心底怖かったです。

ヨーロッパから来た学生が、「日本の大学はセキュリティーが甘いです。入口でチェックしないから、だれでも入れる。ヨーロッパでは入口でIDをチェックするので、そういう意味では日本より安全です。」と言っていました。
ISのテロのことが話題に出て、日本の大学もヨーロッパの大学に倣って、もっとセキュリティを厳しくすべきだという意見が出ました。
2016年はテロの年と言ってもいいくらいで、ヨーロッパ各国がテロの被害にあっている今、日本の大学にはセキュリティをもっとしっかりやってほしいものです!

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プロフィール

Author:mandarin826
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日本語教育、日本語教師養成教育に従事し、日本語教育関連の書籍を執筆しています。現在は初級~上級日本語、スキル別日本語の他に、ビジネス日本語、文章・口頭表現、翻訳などを教授しています。欧米、中国を中心とした海外日本語教育に従事してきた経験を活かし、日本国内だけでなく、海外で日本語を教えたいとお考えの方々と役立つ情報をシェアしていきたいと思います。

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